米国トヨタ情報
1957年に米国市場に参入して以来、トヨタにとって北米は重要な市場になっている。70年代の石油危機以降、北米のユーザーはトヨタに代表される燃費性能に勝る日本車を競って買い求めるようになり、日米自動車戦 争と呼ばれる貿易摩擦に発展した。これを受けて同社は85年にGMとの合弁会社NUMMIを設立したのを足がかりとして、ケンタッキー州やカナダのオンタリオ州に現地工場を開設。製品の地産地消に力を注いだ。現在では独自モデルの開発にも積極的に取り組んでいる。
米国トヨタ代表車種
北米は中国と並んで世界最大の自動車市場であるのと同時に、日本や欧州とはニーズが異なる特殊な市場となる。こうした事情によりトヨタでは80年代から北米専売車種を生産・販売するようになった。その代表となるのが大型ピックアップトラックのタコ マやタンドラ。シボレーやダッジの製品にも負けない巨大な車体と大排気量V8/V6エンジンを持ち、日本流の「おもてなし」の精神で作られたこれらの米国製日本車は彼の地でも人気が高いばかりか、一部は並行輸入という形で逆輸入され、日本のユーザーかも好評を得ている。