マセラティ情報
イタリアのモデナを拠点とする高級スポーツカーメーカー。1914年にマセラティ兄弟によって設立された同社は、戦前はレーシング・コンストラクターとしてグランプリレースで活躍。同社が高級スポーツカーを発売 するのは、実業家一家のオルシ家が経営権を取得してからのことで、40年代末~60年代初頭にかけてA6 1500を皮切りに3500GTなどの高級GTカーを市販した。その後、デ・トマソ傘下でスーパーカーをリリース。80年代には高級乗用車のビトゥルボを発売。97年にフィアット傘下に入り、現在に至る。
マセラティ代表車種
マセラティ初の量産車であり、同社を代表する高級GTが1957年に誕生した3500GT。その当時のスポーツカーはスピードが出るものの信頼性が乏しかったことから、マセラティでは「スピードだけでなく信頼性の高いGT」を目 標に同車を開発した。心臓部にはレーシングカー用の3.5L直6DOHCを搭載。主要コンポーネンツは信頼性の高いものだけを使用した。スタイリングはカロッツェリア・トゥーリングが担当。同社で培ったノウハウはその後のモデルにも活かされ、セブリングやクワトロポルテ、3200GTなどに息づいている。