プリムス情報
クライスラーが1928年に設立した大衆車ブランド。フレデリック・ジーダーら有能な技術者を擁したこともあり、4輪油圧ブレーキや全金属製ボディ、油圧式パワーステアリングといった新技術を他社に先駆けて採用するなど技術志向が強いブランドであった。1950~60年代は半球型燃焼室を持ったクロスフローOHV方式によるV8HEMI(ヘミスフェリカル)エンジンと力強いスタイリングで一世を風靡した。石油危機以降は小型車と三菱製OEM車がラインナップの中心になり次第に規模 を縮小。2002年にブランドが廃止された。
プリムス代表車種
プリムスの歴史の中でも1967年に登場したべルヴェディアGTXは、上質な仕上げと圧倒的な高性能で傑作の誉が高いマッスルカー。心臓部には7.2LV8HEMI「スーパーコマンド440」を搭載し、460psの最高出力を受け止めるため高性能なスポーツサスが与えられていた。このGTXを若者向きの廉価版として仕立て直したのがロードランナーで、心臓部には新開発の6.3LV8OHVを搭載し、ワーナーのアニメキャラをマスコットに使用した。NASCAR参戦のためFRP製延長ノーズと巨大なリアウイングを備えたスーパーバードも製造された。